本は好きだが、読書は苦手。

半年に1回、更新が目標

面白かった漫画 3作 『雨天の盆栽』『女子かう生』『いい百鬼夜行』

 

 

たまたま見つけた漫画の中から、「これいいなぁ」と思った作品を紹介しています。

 

 


 目次

 1、非凡な盆栽マンガ 『雨天の盆栽

 2、セリフが無い!  『女子かう生

 3、情に厚い妖怪たち 『いい百鬼夜行

 

 

 


1、雨天の盆栽 (つるかめ 著、マッグガーデン、2017年~、既刊2巻)

  

雨天の盆栽 1 (マッグガーデンコミックス Beat'sシリーズ)

雨天の盆栽 1 (マッグガーデンコミックス Beat'sシリーズ)

 

 http://mag-garden-store.com/shopdetail/000000001758


試し読み

https://comic.mag-garden.co.jp/utenbonsai/
1話~3話が読める。

 

盆栽を通して成長していく女子高生たちの青春物語。

本書を購読しようと思った理由は、盆栽のことを学べそうだと思ったから。
どんな世界なのだろうかと、ちょっと気になった。
読み始めると、盆栽のことより、まず作者の画力に魅かれた。
要所要所で描かれる絵はとくに見ごたえがあり、吸い込まれる。
登場人物たちのドラマは読み応えがあり、テンポも良い。
もちろん、期待していた盆栽の知識や魅力も知れて満足。
男女ともにオススメできる作品だと思う。


あらすじ

日々、なんとなく息苦しさを感じる女子高生、小日向楓(こひなた かえで)。
彼女の前を、ある女子高生が颯爽と通りすぎる。
彼女の名は雨宮雨天(あまみや うてん)。
楓と同じ学校の同級生で、「サイコパス」だと噂されている。
しかし楓は、堂々と振舞う彼女のことが気になり、放課後、あとをつけてみる。
雨天はある教室に入っていく。
こっそり覗いた楓が目にしたのは、ハンマーを持つ雨天の姿。
楓は驚き、とっさに止めに入る。
すると、そこには盆栽と対峙する雨天がいた――。



とまぁ最初はこんな感じ。
こうして楓と雨天、そして盆栽との出会いがあり、物語が動き出す。

完璧なように見えた雨天も、実は楓と同じように息苦しさを感じていて、
それを解放してくれるのが盆栽だという。
心から盆栽を愛おしむ雨天に感銘を受け、楓は盆栽と雨天に惹かれていく。

ここから、雨天の実家に極秘訪問したり、新たなキャラクターが登場したり、
楓が「盆栽部」を提案したりと、テンポよく進んでいく。
軽快で、読み心地が良かった。

そうして、少しずつ心が近づいていく彼女たちであったが、
終盤、「波乱」が起きる(成長物語の通過儀礼ですな)。
あることがキッカケで、楓と雨天の心は離れていってしまう。

しかしそこは成長物語。
これまた、あることをキッカケにして修復されていく。
その修復のキッカケとなる「ある行為」が意表をついていて、
個人的に好きなシーンのひとつ(p.155)。
いわゆる「荒療治」ってやつかな。


そんなわけで、盆栽、絵、ストーリー、キャラクターと、たくさんの魅力が詰まった作品だと思う。
自分は1巻しか読んでいないので、続刊も面白さが続いているかどうかはわからない。
ただ、この1巻だけでも十分綺麗にまとまっていて面白かった。
久々に、まっすぐな成長物語を読んだ気がする。*1

 

 

 

 


2、女子かう生 (若井ケン 著、双葉社、2014年~、既刊7巻)

 

女子かう生(1) (アクションコミックス)

女子かう生(1) (アクションコミックス)

 

http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-84388-0.html


試し読み
http://webaction.jp/webcomic/joshikausei/

 

 

先程の作品は、盆栽を愛でる女子高生が主役だったが、
本作は、恥ずかしげもなく三角コーンを股にはさむ女子高生 *2 が主役の、日常系マンガ。


そんな彼女の奔放さも本作の魅力のひとつなのだが、
最大の特徴は「サイレント」なところ。*3

具体的にどう「サイレント」なのかというと、
わたあめみたいな噴き出しのセリフが(ほぼ)無い。*4


タイトルや表紙からは想像がつかないと思う。
だから、ページを繰って驚いた。

「セリフ無しでストーリーは成立するの?」といった疑問が思い浮かぶかもしれない。
でも、パントマイムが面白いように、セリフがなくても行動だけで十分面白いし、成立する。


本作は、どちらかといえば男性向けの日常マンガかと思う *5 が、女性でも楽しめると思う。
なぜなら、基本的に、ほのぼのとした女子高生たちの日常や友情を描いているから。
だから、のんびりと眺められるだろう。*6


蛇足だが、
ふと、この作品をアニメにできるだろうかと考えた。
たまに、日常系アニメで1話だけサイレント回をしているのを見かける。*7
ただ、全話を通してセリフ無しは可能だろうか。*8
うーん。やっぱり「声優の必要性がない」というのがネックかもね。
でも、ウェブ限定公開ならできるかも。
最近だと『タヌキとキツネ』のアニメ版がYouTubeで公開されたが、声優はいない。
本作もいつかアニメ化されることを願って気長に待ちたい。

 

 

 

 

 


3、いい百鬼夜行 (川西ノブヒロ 著、講談社、2016年、全1巻)

 

いい百鬼夜行

いい百鬼夜行

 

 http://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000221826

試し読み
https://twitter.com/hashtag/%E3%81%84%E3%81%84%E7%99%BE%E9%AC%BC%E5%A4%9C%E8%A1%8C?f=images&vertical=default&src=hash
(元々、講談社Twitterで連載されていたので、今でもいくつか見られる。ただしネタバレ注意)



優しくて愉快な妖怪たちとの交流譚。

本書を見つけたときは、まず「全ページカラー」というのに魅かれた。
しかも表紙はキラキラ。目が痛くなるほどの。
でも、そのインパクトに反し、中身は優しいほのぼの奇譚。
クスクスと笑うこともあれば、目頭が熱くなることも。
四コマギャグ漫画でもあり、ストーリーマンガでもある。

そんな本作は、なによりもまずキャラクターたちが魅力的。
妖怪や幽霊といえば、悪さをするイメージだが、
この漫画では優しくて愛らしい存在として登場する。

たとえば、
泣いてる子がいれば、すかさず駆けつけてフォローする「いいなまはげ」。
彼(?)は、本作における最大の良心。
涙のワケを聞き、解決策を提案したり、手伝ってくれる。
顔はとんでもなく怖いが、心はとんでもなく優しい。

他にも、彼に負けず劣らず、クセの強い妖怪が出てくる。

生きていくため仕方なく、ねこカフェで働く「ねこまた様」。
彼(?)は可愛がられたいのだが、猫又ゆえに敬われたり。
なまじっか人の言葉が話せるので、動物たちの通訳を頼まれたり。
そんな「猫又はつらいよ」的な言動に、クスッと笑ってしまう。

また、
死んでから生を感じるポジティブな「女子高生幽霊」も出てくる。
人の行きかう往来でスカートを脱いでドキドキしたり、男湯に入ってドキドキしたり。
それだけ書くと、ただの変態に思われるかもしれないが、
実は、彼女は本作における裏の主人公……と、勝手に私が思っている。
彼女については色々言いたいことがあるけれど、ネタバレになるので書けない。

ほかにも、
新米警察官に憑く(懐く?)カワイイ座敷童がいたり。*9
池に引きずりこもうとするペンギン風のカッパが登場したり。*10


このように、キャラクターたちはみんな愛らしい。
彼らの一生懸命な行動を見ていると、クスッと笑えて、だけど心が温まる。
こんなに優しい漫画を読んだのは久々だった。

 

 

 

 

あとがき

アラサーに突入してから、バトル系やシリアス系の漫画には手が伸びなくなりました。
なぜかはわかりません。
でも、日常系や優しい内容の漫画には手が伸びるようになりました。
アラサーになると、癒しの必要量が増えるからかもしれません。

  

 

 

*1:蛇足だけど、アニメ化するなら雨天は雨宮天さん、楓は本渡楓さんが名前的にぴったりだなと思う。

*2:ずっと挟んでいるわけではない

*3:漫画なんだからサイレントに決まってるじゃないかと言われれば、返す言葉が無い…

*4:あっても「……」とか「ウホウホ」とか

*5:フェティシズム描写の強い回がいくつかある

*6:ドロドロ・ギスギスした展開はまず無い。ここ重要。

*7:『日常』の第17話や、『ゆるゆり』3期の8話とか

*8:確か、ディズニー映画の『ファンタジア』はほぼセリフが無く、音楽とアニメだけで成立していた

*9:一見邪魔をしているようだが、警官の心の支えとなっている

*10:悪さのように思えるが、実はある理由が

(疑問) 親潮は、なぜ栄養が豊富なのか、調べてみた。


 

親潮は、栄養分が多く、魚介類を育てるため「親」潮と呼ばれる、
という説明を見かけた。
ただ、なぜ栄養が豊富なのか、理由が書かれたものはあまりない。
あったとしても、出典が記されていないか、英語の論文ばかり。
そこで、本などで調べてみた。

 


注意

自分は専門家でも研究者でもないので、正確かどうかはわかりません。
根本的に間違っている可能性も大いにあります。
あしからず。

 

 

目次

1、  まとめ
2、  まとめの具体的な説明
3、  黒潮との違い
4、 「親潮」という名称の由来(語源)について
5、  出典・参考文献

 

 


1、 まとめ


自分が調べた限りでは、大きく3つの理由があった。

簡潔にまとめると、


1、風や冷却により海水がかき混ぜられ、下層にある栄養分が上昇するため

2、オホーツク海にある栄養分が流れ込むため

3、千島列島などを沿って流れてくる海水が、栄養分を運んでくるため


以上の理由により「親潮は栄養が豊富」、なのかもしれない。

 

 

 

 

2、 まとめの具体的な説明

 

2-1、「風や冷却~」について
 2-1-1、補足説明:「深層循環の湧昇」について
 2-1-2、補足説明:「中層(200~1000m)にある栄養塩」について

2-2、「オホーツク海~」について
2-3、「千島列島など~」について

 

親潮について気象庁のウェブサイト)
http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/data/db/hakodate/knowledge/oyashio.html
http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/shindan/sougou/html_vol2/2_2_3_vol2.html

かなり詳しい説明。

 



2-1、

「風や冷却によって海水がかき混ぜられて、下層にある栄養分が上昇するため」について


冬になると、北西から吹きこむ季節風(冬季モンスーン)により、
海水の表層(0m~200m)がかき混ぜられる*1
すると、中層(200~1000m)・中深層(200~?m)*2 にある栄養塩(栄養分のこと)*3 が上昇し、
表層にも栄養が行き届く *4

また、海面が冷えると重くなって下に沈む。
そのときも、中層にある栄養塩がまき上げられる。
ただし、親潮の元になる海水は塩分が低いため、あまり沈みこまない *5
なので、結局この冷却による沈みこみが、どのくらい海水の攪拌に影響を与えるのか、
調べたけれどよくわからなかった。

そして、冬にこれらのことが起こり、やがて春になると日射量が増える。
すると、豊富な栄養塩によって植物プランクトンが大増殖する(スプリング・ブルームという)。

 

 

 

・補足

 

2-1-1、

本や研究機関のウェブサイトには、
「深層循環 *6 の湧昇(ゆうしょう)により、表層に栄養塩が増える」と書いてあるものが多い。
ただ、北太平洋での深層循環の湧昇は、2000~3000mぐらいまでらしい *7

風によって混ざる海水は、せいぜい1000mぐらいまで。
なので、2000mあたりの栄養塩が、どのくらい表層に届いているのか、調べたけれどよく分からず *8
確信が持てなかったので、上記のまとめには「深層循環の湧昇」とは書かなかった。
ちなみに、現在それについて調べている研究機関もあるみたい *9

もしかしたら、その2000mあたりに湧きあがった栄養のある海水が、
さらに上層の攪拌によって、表層に上がっているのかもしれない。
つまり2段階になっているのかも。

 



2-1-2、

先程、「中層(200~1000m)にある栄養塩」と書いたが、自分はこれが気になっていた *10
ふつう、栄養分は海底などに沈んでいるものだと思っていたので、違和感があった。
だが、気象庁のサイトにある栄養塩の鉛直分布の表でも、200m以深から栄養塩が増えている *11

そこで、なぜ比較的浅い場所にも栄養分があるのか。
調べてみた。

1つは、
200m以下は、光が届かないため(無光層)、光合成が必須の植物プランクトンがあまりいないこと。
もう1つは、海中のバクテリア(細菌)などによって、
沈降する有機物(プランクトンの遺骸や糞 *12 )が、海底へ落ちるまでに分解され *13
無機物(栄養塩)となり、200~1000mでも漂っていること。

つまり、200m以下は、植物プランクトンがほとんどいないため、
バクテリアにより分解された無機物(栄養塩)がほとんど消費されない。
そのため、200~1000mの中層・中深層であっても栄養分が存在する、と思う。

ちなみに、表層でも有機物は無機物に分解されるが、
植物プランクトンなどによってすぐに消費される *14
そのため、あまり存在しない。

もちろん、海底にも、沈降した有機物が分解されてできた無機物(栄養塩)はたくさん存在している。
ただ、それらがどれほど表層まで届いているのか、調べたけれどわからなかった。

 

 


2-2、

オホーツク海にある栄養分が流れ込むため」について

オホーツク海アムール川などから栄養(栄養塩、鉄)が流れ込む *15
そのため、栄養が豊富になる。

 


2-3、

「千島列島などを沿って流れてくる海水が、栄養分を運んでくるため」について

親潮を含む海流の「北太平洋亜寒帯循環」(反時計回り)が、
アリューシャン列島やカムチャッカ半島、千島列島を沿って流れてくる。
そのとき、沿岸に渦 *16 ができ *17 、栄養塩が巻き上がる。
あと、川から栄養塩が流れ込むのもあると思う。

沿岸では他に「沿岸湧昇」という現象も起こるらしいが、
大陸の東岸(黒潮など)では起こりにくいらしい *18

 

 

 


3、 黒潮との違い

親潮と同じく、黒潮の200m以深にも栄養塩は存在している *19
ただ、表層が温かいため、下層には沈みこまず、攪拌(鉛直混合)があまり起こらない *20
よって、表層にはあまり植物プランクトンが増えない。


あと、鉄の増減にも影響されているらしい *21
親潮には鉄が豊富だが、黒潮にはほとんどない。

ただし、日本列島に沿って流れることで、先程書いた渦が起こり、
北上していくごとに栄養塩が増えていき、植物プランクトンも増えていく *22


まとめると、

黒潮親潮の違いは、鉛直混合が起こりやすいか否か、栄養分が流れ込むか込まないか、など。
共通点としては、沿岸にそって流れるため、渦ができること。

 

 

 

 

4、「親潮」という名称の由来(語源)について


残念ながら、ハッキリとした由来は不明。


自分がネットで調べた限り、
語源についての最も古い言及は、昭和13(1938)年の『科學』の8巻10号にて *23

語源については「よく分らない」と書いてある。
また、
「親即ち東北地方沿海の海の幸を涵養する源となる寒冷な寒流の意味で名づけられたものか?
東北地方では“雪しろ水”といふ名は昔からあつたやうであるが
親潮の稱呼(しょうこ?)がいつの頃からかも分らない.(以下略)」とある。

その後、同じ執筆者(宇田道隆氏)が1949年に著した本 *24 では、
親潮といふ名は、東北地方の漁師などが言ひ出したものと思はれる。
『親』は養ふといふ意味があつて、魚や海藻などの海の生物を養ひ育てる、
榮養分の多い潮といふ風に解釋することが出來る。」とも書いている。

 
また、「親潮」と記された最も古い文献は、
これまたネットで調べた限りでは、明治20(1887)年の『東洋學藝雜誌』の4巻74号 *25

p.665に「(中略)俗ニ親潮ト申シマス」と書いてある。
第一高等中学校の教諭による講談での発言、とのこと。

かなり古い言葉みたい。江戸時代の頃からあった名称だろうか?
調べようと思ったけれど、江戸時代の文献や崩し字については明るくないので、
これ以上は辿れませんでした。無念。

 

 

 

 5、 参考文献・出典(順不同)

 
『海の教科書 波の不思議から海洋大循環まで』(柏野祐二、ブルーバックス B-1974、2016)

『日本の海はなぜ豊かなのか』(北里 洋、岩波科学ライブラリー188、岩波書店、2012)

深層水「湧昇」、海を耕す!』(長沼毅、集英社新書 0363G、2006)

『森が消えればも死ぬ 陸と海を結ぶ生態系』(松永勝彦、ブルーバックス B-977、1993)

『海水の疑問50 みんなが知りたいシリーズ4』(日本海水学会編、成山堂書店、2017)

『はじめての海の科学 JAMSTEC BOOK』(JAMSTEC Blue Earth 編集委員会編、発行:ミュール、発売:創英社/三省堂書店、2008)

『海洋生物学 地球を取りまく豊かな海と生態系』(Philip V.Mladenov、窪川かおる訳、丸善出版(サイエンス・パレット022)、2015)  

 

 

*1:風などによる海水の循環のことを風成循環という。1000mぐらいまで影響を与えるとも。(『海の教科書』p.146、pp.169-170)

*2:水深の各層の名称や深さは、本などによって違い、厳密な定義は無さそう。ちなみに、0~200mは表層、または有光層といい、200~1000mは、トワイライトゾーン(透光層・薄光層)とも呼ばれる。(『日本の海はなぜ豊かなのか』p.65、NHKスペシャル『ディープ・オーシャン 潜入!深海大峡谷 光る生物たちの王国』2016年8月28日)

*3:ケイ素(ケイ酸)、リン(リン酸塩)、窒素(硫酸イオンなど)などの塩類。(『海の教科書』p.106)

*4:『栄養塩は、冬季の強い季節風によって海がかき混ぜられることにより海の深層から表層へ運ばれたり、岸に沿って流れる海流による上昇流、河川水等の影響によって表層へ供給されます。』http://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2004/tp040108.html「日本近海の海洋植物プランクトンの春季大増殖」JAXA一宇宙技術部門

*5:『海の教科書』p.116、pp.170-171

*6:海底を巡る海流のこと。その後、いくつかの大洋で浮上する。熱塩循環、子午面循環とも。ただし、最近では南極で作られた深層水の影響力が最も強いことから「南極オーバーターン」とも呼ばれる。(『海の教科書』p.174)

*7:http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/mar_env/knowledge/deep/np_deep.html(「太平洋における深層循環」気象庁

*8:川邉正樹氏によると、風による海水の攪拌は2000mまで起こる、とも。https://www.jcca.or.jp/kaishi/251/251_toku3.pdf(2ページ目の「表中層循環」の項目に書いてある)

*9:http://omix.aori.u-tokyo.ac.jp/overview/longversion/「海洋混合学の創設」

*10:どこかで「栄養塩は200~1000mにもある」と記載されていたが、出典を忘れてしまった。ごめんちゃい。

*11:http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/shindan/sougou/html_vol2/2_2_3_vol2.html#fig2_2_3-5.jpg親潮の水温と化学成分」気象庁

*12:「デトリタス」という。また、それが沈降していく様子は「マリンスノー」と呼ばれる。どちらも言葉の響きがカッコいい。

*13:『日本の海はなぜ豊かなのか』pp.14-16・pp.57-58、『深層水「湧昇」、海を耕す!』pp.65-67

*14:深層水「湧昇」、海を耕す!』pp.106-107

*15:http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/shindan/sougou/html_vol2/2_2_3_vol2.html親潮とその起源」気象庁https://ci.nii.ac.jp/naid/130005457057/オホーツク海親潮の巨大魚附林としてのアムール川流域」、http://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2004/tp040108.html「日本近海の海洋植物プランクトンの春季大増殖」JAXA一宇宙技術部門

*16:メソスケール渦、またはサブメソスケール現象による渦

*17:『海の教科書』pp.139-140

*18:深層水「湧昇」、海を耕す!』pp.108-110

*19:深層水「湧昇」、海を耕す!』pp.113-114、『森が消えればも死ぬ』p.42

*20:「どうして表層の海水と深層の海水は混ざらないの?:表層の暖かい海水と深層の冷たい海水の間、深さ数百mくらいに温度が急激に変化する「水温躍層」という層があります。暖かい水は軽く、冷たい水は重いので何か強い力でかき混ぜられない限り両者は混じることはありません。風呂の水を温めると上が熱く、下が冷たい状態になり手でかき混ぜないとちょうどよい温度にならないことと同じです。」 『はじめての海の科学』p.21

*21:深層水「湧昇」、海を耕す!』pp.114-120、『森が消えればも死ぬ』p.88

*22:NHKスペシャル黒潮 ~世界最大 渦巻く不思議の海~」2017年9月17日、サイエンスZERO「巨大海流 黒潮」2018年1月21日

*23:http://lib.s.kaiyodai.ac.jp/library/maincollection/uda-bunko/resources/pdfs/gyouseki/107.pdf(2ページ目の左上に書いてある)

*24:『海と魚 : 潮目の話』(岩波書店http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1168625/55

*25:https://books.google.co.jp/books?id=YiM7AQAAMAAJ&vq=%E8%A6%AA%E6%BD%AE&hl=ja&pg=PP763#v=onepage&q=%E8%A6%AA%E6%BD%AE&f=false

ひとめ惚れした本  20冊

 

 


雑誌『ダ・ヴィンチ』内に、「この本にひとめ惚れ」というコーナーがあります。

それが好きなので、ちょっと真似してみました。

 

 


 目次


1  ハゲ川柳
2  笠原将弘のめんどうだから麺にしよう
3  拙者は食えん! サムライ洋食事始
4  おかんメール
5  ぼくのかえりみち
6  辺境の旅はゾウにかぎる(辺境中毒!)
7  +- × ÷ のはじまり
8  重版未定
9  おーい俳句 :伊藤園おーいお茶新俳句大賞傑作選
10  料理帖 揖保乃糸
11  オタフク お好みソースレシピ
12  読む人
13  BLAST
14&15 医学探偵の歴史事件簿1、2
16  平安大事典
17  語源が分かる恐竜学名辞典
18  未読王購書日記
 

番外

19  ママ、南極へ行く!
20  パパ、南極へ行く

 

 


注意

紹介している本は、ほぼ未読です。
なので、面白さの保証はできません。
悪しからず。

 

 

 


1 / 20


ハゲ川柳



ツル多はげます会・竹浪正造(絵)/ 河出書房新社 / 2016

 


強烈な響きを持つ言葉のことを「パワーワード」と言うらしい。

最近、自分が見つけたパワーワードは、このタイトル。
身も蓋もないタイトルにガツンとやられた。
この威風堂々さよ。
ハゲですが、なにか?みたいな。

この手の川柳本はたまに見かける。
たとえば、有名なサラリーマン川柳以外にも、
オタク川柳、アルバイト川柳、適当川柳、などなど。

でも、インパクトでは本書がイチバン。
今後、二匹目のドジョウ本で、デブ川柳、チビ川柳などが出るかもしれない。
ただ、該当者だった場合、どちらも立ち読みしにくい書籍になるだろう。

 

 

 


2 / 20


笠原将弘のめんどうだから麺にしよう



笠原将弘 / 主婦の友社 / 2015

 

このシャレを家族に言えば、さぞや冷たい目で見られることだろう。
でも「面倒だから麺にしようかな」と思うことはかなり多い。
共感するという点では、絶妙なタイトルだと思った。

 

 

 

 

3 / 20


拙者は食えん! サムライ洋食事始



熊田忠雄 / 新潮社 / 2011

 


いい大人になった今でも、披露宴などでの食事作法に混乱する。
武士たちも、さぞや混乱したことだろう。

武士は食わねど高楊枝スタイルだったのか、
人目もはばからずバクバク食べていたのか。
どっちにしろ、想像すると滑稽だ。
ちょんまげ袴姿でナイフとフォークだもの。

 

 

 

 

4 / 20


おかんメール



『おかんメール』制作委員会(編) / 扶桑社 / 2014 / 全7巻



タイトルの通り、おかんのメールを紹介した本。
もちろん、ただのメールではない。
なぜそうなった?と頭を捻り、腹が捩れる不可思議なメールの数々。
立ち読みでチラッと読んだが、笑いをこらえるのに必死だった。

ただ、本人が真剣に書いた文章を笑うのは、ちょっと失礼かなとは思う。
だから、微笑ましいなと思えばいい。
指をさして馬鹿にしてはいけない。
そこが重要だと思う。


また、これを見つけて思ったのは、
今の若い女性がやがて、娘盛りを過ぎた母親になったとき、どうなるかということ。
将来、スマホに変わる新たな何かが生まれることだろう。
そのとき、本書と同じような現象が起こるのか。

それとも、UIが進化して、ミスは皆無になるのか。
でも、そうすると本書のようなものは生まれにくくなる。
それはツマラナイ。

未来のオカンのためにも、UIは進化しないでいただこう。

 

 

 

 


5 / 20


ぼくのかえりみち



ひがし ちから / BL出版 / 2008



たまに、下校中の小学生を見かける。
フラフラしながら歩いていて、危なっかしい。

なぜ、あんなにもフラフラしながら歩いているのか。
それは本書のように、よく分からないルールを自分に課しているのが一因だと思う。
この線から外れると、死。みたいな。

かと思えば、一時中断して高層ビルをボーっと眺めたり、
なぜか反復横とびしながら歩いたり。
見ていて危なっかしいが、面白くもある。

で、もう一つ気づいたのは、
中学生、高校生と上がるごとに、まっすぐ歩くようになること。
なんでだろう。
周りの目を気にするようになるからか、
いつもと同じ光景に飽きて、さっさと帰りたいからか。
まぁ、両方だろうな。

 

 

 

 


6 / 20


辺境中毒!



高野秀行 / 集英社文庫 / 2011



 ひとめ惚れしたのは、文庫化になる前の
辺境の旅はゾウにかぎる』というタイトルの単行本。

辺境を旅したことも、象に乗ったことも無いけれど、
なぜかとても惹かれたタイトル。
いや、体験が無いから気になるのか。


著者の本は、文庫版を何冊か読んだことがある。
面白くてグイグイ読まされる。

それにしても、
冒険家や探検家の文章ってなんでこんなに面白いのだろう。
角幡唯介さんや服部文祥さん、野口健さんなど、みんな面白い。

理由は、旅先の面白さだけではないと思う。
無謀な旅・冒険に出ようと思った時点でその人はもう面白い人、変わった人になっている。
そして、壮絶な体験をなんとか伝えようとする過程で文章が上達する。
だから、その人が書くものは面白くなるのだと思う。

 

 

 

 


7 / 20


+- × ÷ のはじまり



原島広至 / 中経の文庫 / 2014



割り算が、わからない。
いや、計算はできる。
ただ、割り算の説明が難しい。
あと、分数も説明できない。

これは、ふと数学の入門書を立ち読みしたときに気づいたこと。
ショックだった。
読まなきゃよかった・・。

そんなわけで最近は、大人向けの算数の本を探している。
中学の数学に関する本はけっこうあるんだけど、
小学校の算数レベルのは簡単すぎるのか、あまり無い。ガッデム。

で、そんな折に見つけたのが本書。

語源とか起源とかについて書かれた本があれば、
すぐさま飛びつくタイプなので、もちろん本書にも食いついた。

学校の授業でも、こういう雑学的な知識をたくさん紹介すれば、
学問に興味を持つ子も増えると思う。

 

 

 

 


8 / 20


重版未定 - 弱小出版社で本の編集をしていますの巻



川崎昌平 / 河出書房新社 / 2016 / 既刊2巻



本の本が好きなので、
『重版出来』が話題になったときは読んでみようかと思った。
だが、リア充なトレンディドラマみたいな内容・絵柄だったので、
結局読まなかった。
もっと泥臭いものだと思ってた。

で、この本を見つけた。
かなりシビアでリアルな内容みたい。
自分が求めていたのはコッチだ。
オシャレなストーリーは性に合わん。
(と言いつつ青春アニメは見ている)

 

 

 

 

 

9・10・11 / 20


おーい俳句 : 伊藤園おーいお茶新俳句大賞傑作選

料理帖 揖保乃糸

オタフク お好みソースレシピ

 



すべて表紙に、ひとめ惚れ。

こういう類の本はなんて言えばいいのだろう?
面白カバー本? 飲食本?
もっと知りたい。

 

 

 

 

 

12 / 20


読む人



林哲夫 / みずのわ出版 / 2006



さきほども書いたが、
本をテーマにした本を見つけると、つい手が伸びる。

これもその一冊。
ただ、この本が気になったのには別の理由がある。

岡崎武志さんの『読書の腕前』という新書で、
各章の扉絵に、読書中の人を描いたラフな絵が載っていた。
いいなぁこの絵となんとなく思っていた。

で、本書を見つけたとき、あの新書に載っていた絵だと気づいた。
その後、新書を調べてみると、
「章扉イラスト(中略)『読む人』」(p.13)とあった。

ひとめ惚れというか、ひとめ惚れした人に再会できた嬉しさに似ているかも。
まぁ現実ではそんなこと一度も無いけれど・・・。



ちなみに、
似た本で、読書中の人々を撮影した写真集もある。


読む時間

アンドレ・ケルテス / 創元社(大阪)/ 2013

 

 

 

 

13 / 20


BLAST



畠山直哉 / 小学館 / 2013



芸術は爆発だ」と彼の人は言ったけれど、
文字通り、爆発の瞬間を写した写真集。
ものすごいインパクトに惚れた。

写真集お決まりの、値段の高さに躊躇するが、いつか見たい。
図書館で・・と思ったが、あまり置いていない。
うーむ。

 

 

 

 


14・15 / 20


医学探偵の歴史事件簿
医学探偵の歴史事件簿 2



小長谷正明 / 岩波新書 / 2014,2015

 

 


岩波新書といえば、
中公新書と並んで超お堅いタイトルをつけることで自分の中では有名だった。

新書コーナーで本書を見つけたとき、
あの岩波新書にしてはユーモラスなタイトルだと思い、興味を持った。

ただ、他の新書シリーズと比べれば、それほど柔らかいタイトルでもない。
どうやら心理的な錯覚であったようだ。

でも、内容は面白そう。
だからパート2も出たのだろう。
いつか読んでみたい。

 

 

 

 

 

16 / 20


平安大事典



倉田 実(編) / 朝日新聞出版 / 2015

 

わお、マニアック。
と一瞬思ったけれど、よく考えれば、
平安時代は、江戸時代の260年よりもさらに長い、約390年も続いている。
だから、1000年前であっても、
事典を作れるほど情報が豊富なのだろう。

 

 

 

 


17 / 20


語源が分かる恐竜学名辞典



松田眞由美(著)、小林快次・藤原慎一(監修)/ 北隆館 / 2017

 


学名って、よく分からないカタカナが羅列しているイメージ。

だから、なんだか難しそうに思える。
でも、由来を知れば意外とシンプルに命名したことがわかる。

たとえば、
ティラノサウルスは「暴君トカゲ」。
トリケラトプスは「3本の角を持つ顔」。

まぁ、見方によっちゃあ、
学名を日本語に訳すと、威厳が無くなる気もする。

でも、由来・語源を知ったほうが身近に感じられるとも思う。
それに意味がわかれば、どういう特徴・性格を持っているのかも分かる。



和名の由来を書いた本は結構あるんだけれど、
学名の由来まで書いた本はあまり無い(はず)。

だから、本書を見つけたときは嬉しかった。
訳してくれてありがとう!という感じで。

ただ、お値段は1万円ほど。
事典だからわからなくもないが、やっぱりお高いわねぇ。

 

 

 

 


18 / 20


未読王購書日記



未読王 / 本の雑誌社 / 2003



要は「積読するまでの記録」とでも言えようか。
カッコいいんだかカッコ悪いんだか、
よく分からないタイトルに惹かれた。

ただ、自分が書いているこの記事とコンセプトが少し似ている。
違いは、買っているか買っていないか。
その点、著者は出版業界に貢献している、はず。
見習わなくては。

 

 

 

 


番外

 

19 / 20

ママ、南極へ行く!

 

20 / 20

パパ、南極へ行く

 


一目惚れとは少し違うが、気になった本。

この二冊のタイトルを見て、なにを思うだろうか。
夫婦で南極へ行って、それぞれの立場・視点で書いた本?

実は、これらは違う出版社から出ている。
本文は確認していないが、内容紹介からすると夫婦ではなさそう。

これは偶然なのか、真似(悪く言えばパクリ)なのか。
それとも、実は夫婦だったが、離婚してから別々に出版した、とか。

うーむ。
なぜタイトルが似たのか、なんとなく気になっている。

 

 

大越和加 / 主婦の友社 / 2003(2010年に文庫化)


新井直樹 / 福音社 / 2009